Q.昨年度の試験内容について、感想をお教えください。
A. 昨年の試験内容は、時事問題と、会計の基礎的な問題が数題ありました。それに加えて商工会について考えを述べる論作文がありました。試験当日、会場に入ると受験者の多さに驚いてしまいましたが、試験時間は十分にあり、問題の見直しも含めて論作文もじっくり解くことが出来たので、特に緊張したりということはありませんでした。
Q.本年度、商工会職員試験にチャレンジする方へ、受験にかかるアドバイスをお願いします。
A. 一番気になるのは、学科試験の内容だと思います。社会保険の制度など社会一般の事についての問題が大半で、数問程度会計の問題がありました。簿記3級の仕分けができれば完璧ですが、試験対策でそこまでは必要ないと思います。その分、論作文の対策では、商工会がどんなことをしているか、自分は商工会で地域の問題にどう向き合うか考えをまとめておけば大丈夫だと思います。
Q.職員に採用され、数ヶ月経過しての感想をお聞かせください。
A.
私は現在、商工会連合会に勤務していて、主な業務は、研修会の準備とその後の処理、商工会の情報化(100万会員ネットワーク、ネットde記帳など)を担当しています。情報化といっても、商工会の会員さんが帳簿をつけるための「ネットde記帳」のサポートには、簿記の知識が必要ですし、また、給与計算や確定申告など、覚えることは多いですが、先輩職員のサポートで仕事をこなしています。
商工会は、会員さんのために専門的なスキルを身につけ、プロフェッショナルになれる職場だと思います。ここが、さまざまな部署を経験する公務員との大きな違いだと思います。山形を商工業から元気にしたいという方、ぜひ一緒に働きましょう。
Q.昨年度の試験内容について、感想をお教えください。
A.
一次試験は、民間と公務員試験の中間といったところでしょうか。経済など一般常識レベルに加え、新聞・ニュース等をある程度見聞きしていれば問題はないかと思います。応用というより、経済や政治、社会の仕組みや基本をしっかり理解していれば対応できます。中途採用から大卒就活者まで幅広い受験だったらしく、会場はピリピリと良い緊張感が漂っていました。
私は最初、公務員試験に近い試験のイメージを持っていたので、ちょっとラフな格好でもよいのかと思ったのですが、やはりきちんとスーツで、ピリッパリッとした身だしなみと気持ちで臨むのが正しい姿でした。
小論文は、商工会がどのような仕事をしているか、一般知識、自分に何が出来るのかという自己分析、自分がどうしたいのかという将来像を描く力をフルに発揮しました。私は中途採用なので、前職と共通しているところ、前職で身に付けた事をどのように生かすか、自分の長所等を課題に結び付けて書きました。
二次試験の面接は、どんな状況でも【笑顔が基本】です。受験者一人に対し、複数の面接官ひとりひとりから質問がありましたが、幸運な事に経済や地域・政治等専門的な難しい事ではなく、こういう場面でどう対処するか、前職でどのような事をしてきたか、どんな事を身に付けたか等、自分自身の事について聞かれました。答えに詰まっても、慌てず、ゆっくり大きな声でワントーン明るい声をこころがけましょう。面接が苦手な人でも、人の印象は第一印象で9割!!面接で「身だしなみ・姿勢・笑顔」で良い印象をゲットしましょう。口角をキュッと挙げるだけで、自分の気持ちも上向きになれます。
Q.本年度、商工会職員試験にチャレンジする方へ、受験にかかるアドバイスをお願いします。
A.
自分が採用試験を受けるにあたり、HP等で商工会とはどのようなものか等調べたりしました。調べることで、事前の心構えができますし、採用後のイメージと現実のギャップも少ないでしょうし、「試験に備えてどんな準備が必要か」「どのような事にアンテナを向けるべきか」等自ずと方向性は決まると思います。
試験前にこれをしておけば絶対安心というものはありません。試験を受ける事も、採用後に働き続ける、ということも楽勝ではありません。ただ、人生常に頑張り続ける事は不可能ですが、頑張りを発揮する要所だと思い、気持ちと頭と体をフルに使う気持ちで頑張ってください。
ひとつ注意ですが、商工会議所と、商工会はベツモノです。気をつけてください。
Q.職員に採用され、数ヶ月経過しての感想をお聞かせください。
A.
配属先によって待遇はまちまちだと思いますが、一人ひとりの担当業務が多く、特に新人には仕事の全体像も流れも把握できていない未知の世界ですので、目の前の問題を一つ一つ、追い立てられるように処理し、あっという間に時間が過ぎていきます。追い立てられながらも、時々立ち止まったり、理解しようという気持ちがないと、せっかく処理した仕事も身につきません。身に着いたのか分からないうちに別の仕事が舞い込みます。正直あっという間で頭が追いつかず、採用されてから何か力がついたのか不安になる事もあります。
まだすべての業務に関わるわけではありませんが、経営アドバイスや融資、事業所の帳簿をつけたり、労働保険業務に関わったり、共済制度を扱ったり、地域のまつりに関わったりと、幅広くどの仕事も必ず人との関わりです。
自分と近い世代から倍以上の世代の方と接し、知らない時代の話、これから世の中はどう変わっていくのか、事務員さんの話や社長さんのお話、会員さんと話す内容は多種多様です。時には愚痴や、ご家庭での笑い話もあります。
私は、住んでいるところと違う市に配属されたので、文化の違いというか、カルチャーショックも面白かったです(寒河江の焼き鳥は鶏肉ではない!?とか)。地域の特性を知っていくと、他にはどんな違いがあるのか興味がわきますし、他の地域はどうなのだろうかと、どんどんアンテナが広がっていきます。転勤があるので、大変な面もあるだろうと感じる半面、自分の世界が広がっていくことを考えると、楽しみでもあります。
同じ商工会職員でも、働く商工会によって雰囲気は違いますし、年代も幅広いです。ですが、皆さんとても気さくで面白い方々ばかりです。住んでいる地域、勤務している商工会、経験してきた事、ひとりひとり違うので話のタネは豊富です。毎日が覚えることだらけで勉強です。
会員さん、職員、出会う人がとても多い職場なので、自分にとって刺激になったり、人生の目標にしたり、話すこと、やること全てが他の誰でもない自分のためになることです。至らない事ばかりだと反省する事もたくさんありますが、いつか自分も、会員さん・職員の方々に、誰かに良い影響を与えられるような人になりたい、と前向きに働いています。
研修や資格試験受験などが充実していてスキルアップも色々できますし、女性も定年まで働ける環境なので、自分の持っている力を発揮して仕事に取り組み、受験時に目指していた、出来る事を増やしてステップアップしていき、商工会への貢献・地域への貢献をするという目標を実現していきたいと思います。